これ以上でも、これ以下でもない

トレーナーという役割に慣れ始め、少々鼻が高くなったころのこと。

 

ある日、参加者から「トレーナーって、すべてわかっていて、すごいですね」

・・・130点の評価をもらって、気分は上々。

別の日、別の参加者から「トレーナーのくせに、たいしたことないね」

・・・70点の評価をもらって、重くて落ち込む。

 

さあ困った、どれが「私」なんだろう?

 

私のトレーナーはこう言った。

「評価は役割に付いてくるもので、どちらも、お前のものではないよ」

「役割が終わったら、学んで手放しなさい」

 

そのとき、気づいた!!

周りの評価に振り回されていることに。

そして、人の物差しで自分を計っていることに。

高い評価も、低い評価も、それは相手の物差しで計ったもの。

私は、130点でも70点でもない。

これ以上でもないし、これ以下でもない。

 

そして、決めた!!

もっと、私の物差しを大切にしよう。

「前よりも前進したか」「精一杯やったか」「満足しているか」

「嬉しいか」「ゴールに近づいたか」「出来ることを全てやったか」

「自分に正直か」「周りに与えているか」

 

両肩に乗せていた荷物がどこかへ行った。

とても、軽くて自由になった。

 

あなたは自分の物差しをどのくらい大切にしていますか?